Amazon広告を出しているのに商品が売れない、利益が取れないという方がいるのではないでしょうか。Amazon広告を使ってせどりをしている人にとって広告を出す理由やメリットを考えずに行うと結果が出せないせどりになる可能性があります。
広告の意義、効果を分析し結果が伴わないのであれば撤退という選択を取ることも必要です。
このレクチャーでは「ロジックツリー」と呼ばれる考え方の手法を使い撤退ラインの決め方を解説していきます。
目次
ロジックツリーとは?
ロジックツリーとは考えていることや問題をテーマにして、その答えや解決方法をツリー状に派生させて考えていくことを指します。ロジックツリーを使うことで物事を客観的かつ論理的に考えることができます。
例えば、広告がうまくいかない問題の原因を考えた時に、うまくいかないこと、広告をチューニングしても目標ACOSをクリア出来ない。原因は広告費が高い、売上が低い、広告費が高いというのはクリック率が高い、クリック数が多い。クリックされてるけど、購入に繋がらないということは、この商品に興味はあるけど、価格があわないとか、他の商品と比較検討されて負けているのか、全く興味はないけど検索結果に出てきたから、とりあえずクリックされているということも考えられます。
このように問題をツリー状に広げて考えていくことで一つずつ原因の特定や問題解決だったり目標設定に使うことができます。
ロジックツリーを使うことのメリットは大きくまとめると3つになります。
- メリット#1 考えている内容の全体像が見える
- メリット#2 本質が見えてくる
- メリット#3 決断力が上がる
メリット#1 考えている内容の全体像が見える
何か1つ考える内容、テーマを決めて答えや原因をツリー状に派生させて作るロジックツリーは完成したときに思考の全体図が視覚化できるという効果があり、ロジックツリーを作る前と後ではより「整理された情報」を得ることができます。
メリット#2 本質が見えてくる
考えていることの答えをいくつも書いてつくるロジックツリーには答えの「重要度」、「優先順位」が見えるというメリットがあります。つまり、物事の中心(幹)になる部分とそれ以外(枝葉)の部分とで見分けをつけることで本質に近い回答を出すことができます。
メリット#3 決断力が上がる
ロジックツリーを使うことで決断力、意思決定のスピードが上がります。なぜならメリット#2であげた「本質をついた答え」を導き出して、本当にやるべきこと、急いで取り組むべき課題を見つけることができるからです。
逆に決断力のない人は自分の考えに優先順位をつけることができず、どうしたらいいか、どこから始めればいいのかを決められない人です。
撤退ラインの決め方
Amazonスポンサープロダクト広告を使う目的は、上位表示させ自然検索からの売上最大化です。まずは売上を立てないと上位表示されないため、始めは広告経由からの売上のほうが多いですが、継続して売上を立てていくことで徐々に自然検索からの売上の方が増えていきます。
狙ったキーワードでしっかりお客さんが求めている商品ページができていれば自然検索の売上のほうが高くなっていきます。撤退ラインの決め方ですが、この2つを決めてみてください。自分の予算と相談して限界赤字額を決める。広告予算を決める。
例えば、1個利益1000円の商品があれば半分の500円を使って広告を回す。と考えた場合、500円を使っても1個も売れなかった場合、広告を止める。もう少し余裕があれば1000円回してみて売れなかったら広告を止める。と決める。
広告を止めた場合、ロジックツリーのフレームワークで原因を追求していきましょう。何が悪かったのか?クリックされても売れない原因は、価格、商品画像、さまざまな原因が考えられますので一つずつチェックしていきましょう。もちろん、広告を回す前にも入念にチェックしてくださいね。
ロジックツリー具体例
ここではAmazon広告が本当に必要なのかをロジックツリーを使って考えた具体例をお伝えします。「Amazon広告は必要なのか」というテーマに対して「必要である」「不要である」というツリーを作ります。
「必要である」の部分から「広告を出して売上はどれくらい増えた?」「商品が売れる以外に他のメリットは?」といったAmazon広告の必要性を証明する考えにツリーを伸ばしていきます。
「不要である」の部分でも「広告費用は売上の何%を占めている?」「利益率が下がる?」といった広告を出すことに対するデメリットの考えをあげて分析を始めます。
分析結果からAmazon広告は自分にとって効果がある、ないを判断して撤退するかを決めることができます。